「自分」を知るプロセス
「自分らしく生きたい」「自分の人生を歩きたい」と願う時、多くの人は「でも、そもそも自分らしさってなんだろう?」「自分の願い、喜び、本音…本当の自分って何?」という壁にまずぶつかります。
「自分らしく生きたい」という願いは、これまで自分らしく生きてこなかったからこそ生じています。
「自分」とは何なのか、はっきりわからないのは当然のことなのです。
「自分」を知っていくプロセスは、「自分」と「他人」の境界、バンダリを身につけることから始まります。
バンダリとその重要性
boundary:バンダリ(バウンダリー)とは、心理学用語で自分と他人の境界を言います。
バンダリを正しく身につけるということは、「どこまでが自分なのか」を理解することです。
「自分」の範囲がわかることで「自分でないもの」も理解されるため、自分自身の心と尊厳を大切にすることと同時に他者を尊重することをも学ぶことが出来ます。
例えば、バンダリが身についていない場合、
- イライラしている人が隣に来ると自分までイライラ落ち着かなくなる、嫌な気分になる。
⇒「自分の感情」と「その人の感情」の区別が出来ないため、他人の感情と自分の感情が混ざってしまう、自分の感情のように感じてしまう。 - 自分の意見を周りに押し付け、同調させようとする。
⇒「自分の意見」と「他人の意見」は別物で、必ずしも一緒でないということを理解出来ない、尊重出来ない。
(=バンダリを超えてしまう) - 頼まれると断れない。自分が我慢すればよいと考えてしまう。
⇒自分と他人の喜びの区別がつけられない。
自分を大切に出来ない。
自分の領域を守れない。 - 他人から何かと干渉され、従わされてしまう。
あるいは積極的に従ってしまう。
⇒恐れによって自分の意志を優先することが出来ない。
他に合わせることが自分の意志だと勘違いしていて、他者に自らの主導権を明け渡してしまう。
バンダリを身につけるということは、円滑で心地よい豊かな対人関係を築くため、揺るぎない意志と尊厳をもって自分らしく生きるための第一歩なのです。
2ヶ月にわたるサイキックプロテクションのコースでは、このバンダリ(他との距離感・自分の守り方)を身につけ、プログラム終了後も安定した状態を保てるようになることを目指しています。
コース終了後にも必要を感じる時があれば、適宜施術を受けることでバンダリの補強・強化をすることが出来ます。