サンクタス*私の母の体験談

サンクタスの伝授を受けた理由のひとつに「母の衰え」がありました。

小学校の先生をしている母は見た目にも結構若く、余裕がある時には子どもたちと駆け回ることもあるほど肉体的にはとても元気なのですが…

半年前くらいからか、同じことを聞き返してきたり、「あれ、あれ」「あれなんだっけ」「あれ、えーっと…」といったように言葉がスムーズに出て来ないことが急に増えたように感じていました。

私はだいぶせっかちなのでそういう時つい苛立ってしまい、後からこれは仕方ないことなんだよな、本人だってストレスだろうし、と反省して悲しくなったりしていました。

サンクタスの伝授を受け、就寝時にかけるようにした二日後のことです。

一緒に夕飯を作っている時、食事中、食後の片づけをしながら学校での一日の出来事を話してくれた時、母が一度も言葉に詰まることなくすらすらと話していることにふと気づきました。

たとえば料理している時、最近なら「あれやって、卵焼き」とか「それ、蓋取って」とか「あの、いつものお皿出して」とか、いつもワンクッション必要だったのが、「卵焼きやって」「蓋取って」「いつものお皿出して」と言っていたとか。

その日はよくしゃべるなと思ったけれど、それはその日だけのことではなく、一日の出来事をこれまで以上にいろいろ細かく、とても楽しそうに話してくれるようにもなりました。

それに対する私のレスポンス、母のレスポンスのテンポもかなり速くなったことも感じています。

サンクタスをかけていることは家族には言っていませんが、母がありとあらゆることを楽しそうに話してくれるようになったのは、言語化がスムーズに出来るようになったことを無意識に実感しているからではないかなと感じています。

ほんの些細なことだけれど、不要なワンクッションが入らない会話、次から次へと流れるように出て来る言葉の交流が単純に楽しいし、生き生きと話してくれる母の姿がとても嬉しいです。

母とのおしゃべりはもともと私の好きな時間でもあります。
それがますます楽しくなりました。

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